「…そうだとしてもさ、それで行動を起こせるって、すごいことじゃない?」
彼の言葉に顔を上げる。
彼は少し寂しげに、枯れた花を撫でていた。
「どんなに綺麗事言ったって、それを現実にすることが出来る人なんてそうそういない
たとえ同情だとしてもさ、やっぱりナオは…優しいと思う」
…なんで。
昨日会ったばかりの私のことを――
『優しい』なんて言えるの?
「…ねえ、あなたの名前は何?」
「僕?僕のことは…
シロ、って呼んで」
シロ…
変な名前…
あだ名か何かかな…?
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