白いネコが、いた。



血だらけのネコが。



真っ白くて綺麗な毛に、その赤は恐ろしいほど美しく映えていた。






何故だか涙が溢れてきた。



私の涙は、ネコの白い毛を濡らしていった。



降り続く雨のように、私の涙は止まらなかった。







私もこのネコも、一人なのかな。









私はその日、公園にそのネコを埋めた。