―――次の日。
朝、早くに目覚めてしまって、何となく窓の外を眺めていた。
私の部屋はこの家の中で一番日の光が差す。
だから、夏は特に暑い。
なんで彼は、私の名前を知っていたんだろう。
私の勘違いで、本当は教えてたのかな…
どんなに考えても答えは出てこない。
どうせ今日会うんだし…そのとき、聞いてみよう。
――ピンポーン
呼び鈴がなった。
こんな時間に誰だろう…
リビングは暗い。
まだ誰も起きてないんだろう。
…私が出るしかないな。
「はい?」
ガチャッという音と共に玄関の扉を開ける。
そこに立っていたのは―――
「…よお」
優也だった。