「優也…お願いだから、そんなこと言って自分を苦しめないで

蒼太が嫌いだなんて…言わないで」

「…は…?なに言ってんだよ…俺はほんとに、アイツのことが…」

「うん…わかってる…多分優也は、ほんとに蒼太のこと嫌いなんだ、って…


でも…同時に…大好きだったんでしょ?蒼太のこと…


茜さん言ってた…優也は毎年命日に、蒼太の墓に来て泣いてくれる、って…」


誰よりもつらかったのは、きっと優也だ。


大好きなのに、大嫌いで…


そんな感情に板挟みにされてた優也が…きっと一番つらかったんだ…


「心の底から嫌いなら、なんで写真なんて残しておいたの?

なんで今…そんなに悲しそうな顔してるの…?


優也…ごめん

なにもわかってあげられなくてごめん


…私、幼なじみ失格だ…」