「俺はずっと奈央が好きだった

ずっと側で奈央を見てきた

それなのに…


なんで…なんで蒼太だったんだよ?」


首筋に唇を寄せる優也。

鋭い痛みを感じて、私は呻いた。


「俺、アイツが死んでさ?

やっとこれで奈央は俺を見てくれるって思ったんだ

なのにお前は死んだアイツのことを想い続けて、毎日泣いて…


あんな奴…大嫌いなんだよ…!!」



その瞬間―――




優也は私に、キスをした。