「……なに見てんだ」


怒りを含んだ声。

扉の前に、ジュースを持った優也が立っていた。


「あ…写真、倒されてたから…なんだろうって…」

「人の部屋勝手に見てんじゃねぇよ…」


ジュースをテーブルの上に乱暴に置くと、優也は私の手からそれを奪って―――…




ゴミ箱に、捨てた。




「な…なんで捨てるの?!」

「奈央には関係ねぇだろ!!」

「でも…ッ!!」


優也は、わざとらしく舌打ちをすると、私の腕を掴んだ。


「ちょ…なにす…っ」

「…部屋にのこのこ上がり込むとか…やっぱ俺、男として見られてなかったんだな」


そのまま私を、ベッドへと突き飛ばした。