お母さん…


「…ありがとう」

「まあ、私のほうがちょっと長く生きてるからね

こんくらいしか私には言えないけど」


元気、出た。


私は立ち上がると、お母さんに笑顔を向けた。


「じゃあ、行ってきます!」

「行ってらっしゃい」


お母さんも私に、にっこり笑いかけた。




扉を思いきって開ける。




やっぱりそこには、抜けるような青空が広がっていた。