「優也とね、喧嘩…しちゃったの
それで…仲直りしたいんだけど…
拒絶されるのが、怖い」
私は優也を傷つけた。
だから、拒絶されるのは当たり前。
…でも…
「…そんなの誰だってそうよ」
お母さんの言葉にハッとして顔を上げると、お母さんは…微笑んでいた。
「誰だって傷つくのは怖い
でも、それを承知でぶつかりにいける人こそ強いんじゃないの?
人なんてそうやって成長するモンでしょ
傷ついてナンボ、よ!」
傷ついて、ナンボ…
「でも…仲直り出来なかったら……」
「アンタ達、何年幼なじみやってるの?
そんくらいの仲なの?」