突然倒れて、アスファルトの地面に手をついたシロ。

一瞬なにが起こったのかわからなくて、私はなにも出来なかった。


「…どうしたの?!シロ?!」

「あ…はは、ごめんナオ、つまずいちゃった」


いててて…と膝をさすりながら、シロはゆっくりと立ち上がった。

それにホッとして、私も「大丈夫?」と声をかけた。


「…ねえ、ナオ」

「な、なに?」


立ち上がったかと思えば、公園の前にある公衆電話を指差すシロ。


「あれ…なに?」

「なにって…公衆電話だけど」


なんで突然そんなこと…?