―――コンッ



…まただ。


音は、窓からしていた。



誰かが小石でも投げたのかな…



そう思ってベッドから降り、外を見ると…




「シロ…」


他でもないシロが、にっこり笑いながら私を見ていた。


私…ここ数日、家にこもりきりだったから…

心配かけちゃったかな……


なにか用事があるみたいだし、外、出よう。




そう決意して私は、自分の部屋のドアノブに手をかけた。