―――あれから、しばらく経った。 優也に会えないまま月日は流れる。 優也…もう退院したかな。 それを確認する勇気も…私には、ない。 そんな自分が嫌で、やるせなくて。 私は毛布を頭から被って、ベッドの上で体育座りをしていた。 ―――そのとき コンッ 何かがぶつかったような音。 毛布から顔を出して、自分の部屋を見回した。