暗闇にうすぼんやりと浮かび上がる2つの影。
そのうちの1人が私の目の前まで歩み寄ってきた。
「奈ー央ちゃん、なんであんなこと言うのさ?」
「……!ショウタ……!」
今朝、私がメールで『もう遊べない』と告げたショウタが、そこには立っていた。
「なんで…ここに…!」
「うーんとね、アイツに奈央ちゃんの家教えてもらったから?」
そう言って後ろを向くショウタ。
もう1つの影も歩み寄ってきて――――
「先…輩…?!」
私の瞳に写ったのは、忘れもしない―――あの日、玄関で私のことを襲った先輩だった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…