いつからだろう。 違う『自分』を演じるようになったのは。 本当の私は、いつだって遠くからそんな『自分』を見ていた。 もう、すべてがめんどくさかったから。 否定せずに、悪者を演じることにした。 そのほうが、楽だった。 ―――それなのに。 『なんで私はここにいるんだろう?』 『私は一体なんのために生きているんだろう?』 そう考えるようになってから、気づいたら私は、学校をやめていた。