とりあえず生は駄目だ。
腹を下すかもしれない。
使い道を無くしていた薪は沢山あるんだ
火で焼けば食えるだろう。
男は溢れる涎を抑えきれず慌てて薪を取りに行き、最後の力で火をお越し、最愛の我が子の腕を切り落とし、鋭く尖った木の枝に刺した。
まるで獲れた魚を焼くかのように。
生臭い臭いが立ち込めながらもひたすらに焼けるのを待ち、念願の食物を口に入れた。
不味い。
感想はこれにつきる。
だが肉は柔らかく、何かで味を足せば食べれないことはない。
だが、大人の男でも赤子一人を食い切る前にはきっと腐ってしまうだろう。
ちょうどそのとき、煙に気付いた隣家に住む独り身の若い女が近づいてきた。