「帰省?」
「...うん」
夏休み、やっと結城と出掛けられる、というときに私の方が帰省することになってしまった。
「いつ帰ってくるんだ?」
「来週!...あ、だけど...」
頭のなかでスケジュール帳を開く。
「...あんま、空いてないかも。っあ、でも確か1日完全に暇な日があったと思う!夏休み最終日かなぁ」
「そうか。じゃあ、その日にどこか出掛けるか?」
「うんっ」
結城の優しい声に私は思わず一人で首を縦にふる。
帰省かぁ...残念だけど、でもおばあちゃん達に会いたいし、最終日空いてたし、楽しみ!