この関係もしばしば続き
月日もあっとゆうまに変わりつつあった

11月 あたしにとって
最大なミスをしてしまった

佳莉菜にバレたこと



陸との関係
快感を共にしてたこと
高也との関係
依存してしまった感情すらも

原因は 手紙。



あたしの学校では
手紙交換が よく見られる
もちろん 手紙交換は禁止
でも 女子たちの間では
そんなの問題外
手紙交換を通して 仲を深められることも
だから みんな 手紙交換は常識

あたしも 佳莉菜もそうだった


佳莉菜からの手紙を貰い
次の返信はあたしからだ

あたしの文章の食い違いで
佳莉菜に 変な疑問を持たせてしまって
焦りと不安
脳内 内心にも潜入してきたようだった



ごまかすことを
優先して 話を合わせたけど
ごまかしようにも限界で
佳莉菜には 本当のことを
口にした

引くとか 価値観とか
全然 行為に表さなかった
それよりも 理解してくれるほうが
佳莉菜は あたしのことを
わかってくれた
それと 心配もしてくれた
驚いた。
同情なんかしなくていいのにって
思ったりした でも
佳莉菜は 違った
気使ったり 無駄に笑顔作ったり
綺麗事並べたりなんかしなくて

このとき まだあたしがあたしでいられたのは
佳莉菜のおかげだったんだよね


「優希、自分を大切にせんばよ」

佳莉菜がよく言ってた



佳莉菜のことばにありがたみはあった

















でもね 現実は違うの



快感を忘れる生物なんて
この世に存在しない

だって そうでしょ?


自分にとって 都合がいい
そして なによりも 感じられるものがあるから

ひとによっては 違うけど


愛を感じるもの

安心を感じるもの

楽を感じるもの

幸せを感じるもの

善を感じるもの


なかには


偽りを感じるもの

不安を感じるもの

裏切りを感じるもの

感じるものには 人それぞれ
違うものがある




そのなかに 楽しみがあるなら
これ以上の楽しみを
見つけれない限り

抜け出せることはない