あたしが 目覚めて
数分後 陸も起きた
なんか きまずいなぁ

「優希」

『ん?』

「なんか ごめん」

『いいよ 全然』


全然ってなわけない
でも あたしは あのとき
陸のなかで 感じた楽しさを
充分に味わっていた
だから 嫌とは否定できない

『のどかわいた』

「飲みもん いる?」

『うん!』

気まずさは 多少あったけど
慣れてきたかな
場の雰囲気ってやつ


立ち上がったとき
擦れるような 痛みがあったが
無事帰宅して

ゆっくり休んだ




夜。


高也から 着信歴2件

なんかあったのかな
見つめた携帯の画面に
着信が来た
高也からだった


》高也?

《お前さ

》何?

《何も

》は?


高也は ご機嫌斜めな感じで
いきなり きれてくることに
ちょっと 苛ついた

《何 きれてんの

》別に

《意味わからん 切るよ


意味わかんない
なんで きれてんの?
あ、最悪
無駄な会話で充電まできれたし。
苛苛する

でも... なんで 怒ってんのかな。





不安になった
あれだけ 高也とは 仲いいつもりだったのに
あたし 何かしたかな。