「あのさ…今週の休みって、空いてる? もし何もなかったらちょっと付き合って「無理です」…」 な、なんだと! その人は進んでいた足を止め、顔を上げた。 視線がぶつかり、瞬間胸がドキッと高鳴る。 「な、なに?」 「今週の土日は図書館で調べ物をする予定なので、付き合えません」 そう言うと、 固まっているあたしを置いて、先に学校の玄関へと向かっていってしまった。