「えっ? いやあ、そう言われてもなあ……」
「知らないの? あなたと大輔君って親友なんでしょ?」
「まあ、そうだと思うけど、俺達そういう話はしないから……。嶋田が加奈子さんに憧れてるのは知ってたけど、恋愛感情があるかどうかは俺も……」
「もう……。だったら何の話をしてるのよ? 男って何考えてるか分からないわ……」
「そりゃあ仕事とかサッカーとか……」
「いいわよ、いちいち答えなくて」
「ごめん……」
志穂にきつく言われ、祐樹はしょんぼりとしたが、さほどめげてはいないらしい。おそらくこういう言われ方には慣れているのだろう、と加奈子は思った。いずれにしても、大輔の気持ちを祐樹は本当に知らないらしい。
「横から口を挟むべきじゃないと思って今まで言わなかったけど、あんた達はお互い好き合ってると私は思ってた。ううん、今も思ってる」
「そ、そんな事は……」
(ないと思う。正直に言えば私は嶋田君が好きだけど、彼は違うと思う。私の“隠れファン”だと言ってくれたけど、恋愛感情とは違うと思う。だって、私なんて彼から見たら“おばさん”だもの……)
「ねえ、昨夜は何があったの? 詳しく話してくれない?」
「知らないの? あなたと大輔君って親友なんでしょ?」
「まあ、そうだと思うけど、俺達そういう話はしないから……。嶋田が加奈子さんに憧れてるのは知ってたけど、恋愛感情があるかどうかは俺も……」
「もう……。だったら何の話をしてるのよ? 男って何考えてるか分からないわ……」
「そりゃあ仕事とかサッカーとか……」
「いいわよ、いちいち答えなくて」
「ごめん……」
志穂にきつく言われ、祐樹はしょんぼりとしたが、さほどめげてはいないらしい。おそらくこういう言われ方には慣れているのだろう、と加奈子は思った。いずれにしても、大輔の気持ちを祐樹は本当に知らないらしい。
「横から口を挟むべきじゃないと思って今まで言わなかったけど、あんた達はお互い好き合ってると私は思ってた。ううん、今も思ってる」
「そ、そんな事は……」
(ないと思う。正直に言えば私は嶋田君が好きだけど、彼は違うと思う。私の“隠れファン”だと言ってくれたけど、恋愛感情とは違うと思う。だって、私なんて彼から見たら“おばさん”だもの……)
「ねえ、昨夜は何があったの? 詳しく話してくれない?」