『わざわざ大阪まで 会いに来てくれてありがとうな、結子。』 わたしの涙を親指でぬぐって 悲しげに微笑む颯太。 「う、ん。」 『結子は、すっかり標準語に 慣れとんなー』 「う、ん。」 『新しい学校楽しいか?』 「まぁまぁ・・かな。」 『そうか。』 しばらくの沈黙。 颯太はずっとわたしの目を見て 微笑んでいた。