出演する三日前、隼人から電話が鳴った。

「もしもし?香連?」

「もしもし?私だよ。」

「本番もうすぐじゃん!!頑張れよー!」

「ありがとう!うん、頑張る…」

この前の練習で少し自信を失いかけていた。


「どした?元気ないじゃん。大丈夫。俺、応援してる。香連らしくやれ♪」


不安だった私の背中を押してくれた。


大きな壁はもう少しで乗り越えられる、そんな気がした。