恥ずかしかったけど、義理でも兄弟の人とこんなことできるチャンス滅多にない。
そこでまた好きなことを自覚してしまう。
叶わぬ恋
きっと一生叶わない恋……
でもいまは目の前のことをみなきゃいけない。
笑顔で言われた通に演じる。
「今日は本当に楽しみだったの。連れて来てくれてありがとう」
「いや。お安いごようだよ。それで君が喜んでくれるならね。」
この声は門番さんにも聞こえていたらしく、ちらっとこっちを見た。
「丘の上の公爵と夫人といえば分かるかな?」
フロウがいう。
すると門番の顔色が私にも分かるくらいはっきりと青くなっていく。
「もっ申し訳ございませんでした公爵様とは知らずに△○★□※◎*……」
興奮しすぎていて後半は何を言っているかわからなくなってしまった。
公爵とは、それほどに身分が高いのだろうか?
.