ふっと力が抜けた途端、私の背中に生えていた羽が姿を消した。 「うわぁ」 「危ない」 落ちることを覚悟してギュッと目をつぶる。 ……待っても風はふかず、代わりに少し冷たい腕が私を支えている。 ゆっくりとつぶっていた目を開ける。 そこにはイアの姿 があると思ったのだが… そこにあったのは 知らない天使の姿だった。 .