「イアー」 囲まれて殴られるイア。 ふわっ 地面に落ちる寸前だった。 イアが傷ついていく姿を見て、私の中の何かが音をたてて崩れ落ちた。 バッ 私の背中に現れた三種族の遺伝子が混ざった美しい羽はすごい速さで私をイアの元に運ぶ。 がんっ 「くぅっ」 どがっ 「かはっ」 …… 一人また一人と倒れていく。 私の力の一部が発揮された時だった。 .