あれから何日かたち……
私は普段の私を取り戻していた。
「イーアティープが呼んでるよ。」
これは偽りなんかの笑顔や明るさではなかった。
あれから、私は一時的にふさぎ込んでいた。
でも、イアやティープは私にいつも通りに接してくれた。
極度に優しくなるわけでもなく、腫れ物に触るような態度でもなく、いつも通りに。
それが逆に嬉しかった。
見えずらいが、彼等の優しさだと分かったから……
「おー、今いくよ。」
すっかりティープの家の居候となった私達は、そろそろここをでなければいけないと考えていた。
いつまたラギールがきてもおかしくないのだ。
それにティープにはたくさん迷惑をかけた。
もうここにはいられなかった。