「だから、私は彼女についていくことを決めたの。そこから先は……


時がくるまでお話はできません。

まして記憶喪失になられています間は……。
申し訳ありませんが、ニア様との約束なのです。」





「でもっ」



叫ぶとイアに止められてしまった。


「クイーンはお前のことを考えてくれているんだよ。やめな、シルヴィア。」



冷静にならなきゃならない。

そう自分に言い聞かせ、おちつきをなんとか取り戻す。




まだまだ知らないこと、分からないことはある。

でも、イアの時効がくるまでの間旅をして知っていけばいい。







私は顔を上げた。