それからニアは裁判にかけられた。



証拠不十分で罪は問われなかったが、妖精達の視線が厳しく、ニアは妖精達の領土から出ざるをおえなくなった。





信じてくれてありがとうとニアは言い、去ろうとした。








「私はニア様に酷いことをしたわ。」



一通り話し終えた後、遂に理由を話しはじめた。



「私は犯人を見ていたの。でもばらしたらお前も殺すといわれて……」





仕方ないことだと思う。

が……



悔しかった。

そんなことをした犯人も、殺されるかもしれないと逃げたクイーンも



ニアを苦しめたことには変わらないのだ。

会ったことはないが自分の母親なのだ。