そんな人が私の母親だと思うと私の心は躍った。




しかしこの話しだけでは解決していないことがまだ沢山ある。


まずはクイーンがニアの従者をしていたことについて聞いてみることにした。



「だからって、王家に生まれて、裕福な暮らしをしていたはずのあなたがどうしてニアさんについていこうと決めたんですか?」




クイーンは困ったように口を閉じ、黙り込んでしまった。


どうやら、私に話すべきか迷っているようだった。





そのまま約一分が過ぎようとした時だった。




「あれはあまり話したくないことですが、あれからもう五十年以上たってるし………





話してもいい頃ですね。」










そして悲惨なクイーンの運命とニアとの深い関わりを話してくれた。