ゆっくりと口を開いたクイーンの口から漏れた言葉は二人の名前だった。
「シルヴィア様、イア君まで」
なぜ?
私だけ様付け?
草原で会った時は普通に接してきた。
おかしい…
「この前お会いしましたよね?クイーンだったなんて知らなくて無礼を……」
そう言って取りあえず謝っておかなければと頭を下げたのだが、クイーンに止められてしまった。
「お止め下さい、シルヴィア様。わたくしこそあなた様と友人を間違えてしまって……謝るのは私のほうですわ。」
そういうことだったのか……
って納得できない
私って王の息子のよりも位が高いの?
そんなことが有り得るのだろうか?
一つ確実になったのは
私は女王の娘だということだ。
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