なんだかんだ言って結局歌ってしまった私達は個室を後にしようとした。
ドサッ!
…………
「えっ」
そしてゆっくり後ろを振り返った。
そこには
傷だらけの男の子が
上にある渦の中から…
落ちて
おちてきたぁっ?!
「梨花、梨花!あの人だれ!?降ってきたよ!!」
そういって梨花に駆け寄ると梨花は不思議な顔をした
「誰もいないよ?てか、さすがにそれはないでしょ。どうしちゃったの?」
振り返ると……やっぱりいる
「いるじゃん!それにあの渦なに?!」
「なんにもないってばぁ」
確かにいるのだ。そこに
なぜ梨花は気付かないんだろう。
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