純粋で無垢で、真っ直ぐな目。
その目には柔らかく人をほっとさせるような、優しさが含まれていた。
「やっとこれで全員が揃ったんだな……。随分と無理をした。たくさんの迷惑もかけた。ありがとう」
アイリウスが全員を見渡す。
さっきのアルのような瞳で
その瞳に、誰もがはにかみ同じような目をした
でも、私には出来なかった
前が見えない
彼らの姿が少しずつ歪み、とうとう体全体が歪んでしまった
自分の頬を、涙がつたうのがわかる
胸が伝えきれない程の思いでいっぱいになって、苦しくて張り裂けそうになった
いろんな感情が入り混じって、うまく言葉がでてこないし、浮かんで来なかった。
そんな私を見て、みんな一瞬驚いた顔をしたが、イアが横にきて私の肩を抱いた。
大きくて細見なのに安心出来る彼の手が、私の頭を撫でてくれる。
「私……みんなのこと大好きだから!ふっ…ずっと、私っはっ、今日のこと、ぐずっ、忘れ、ないからっ」
必死で言葉を繋ぐけど、泣き声に混ざってしまってよく聞き取れない声になってしまった。
でも、みんなにはきちんと伝わっていたはず
ううん、絶対に伝わっていた。
.