あの二人……一体いつからだったんだろう?



そんなことを思っていると、アイリウスの声が響いた。








「私達からの今日の公表は以上だ。わざわざ来てくれた諸君、本当に感謝する。ではまた諸君に会える日を楽しみにしている!!」






『わぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!』







その言葉でこの公表は終わった。




そして、ぞろぞろと列をなし帰って行く群集の中で歩を止めて、一行に帰る様子を見せない人々がいた。





さっき見つけたティープとセシル、それに背中を木にあずけてキザ立つフロウがいたのだ。




そして、今までは見えなかったが、斜めに位置する塔から顔を覗かせるリナにカリウス、ヨーギリアスにフランテの姿も見てとれた。



私達はお互いに微笑んで私は彼等がここに来るのを待った。






すると案の定、みんな羽を広げてバルコニーまで来てくれた。




「みなさんっ!」




羽ばたきの音と共に、アルまでやってきた。




「あら、アル。」




私はそう口にしたが、その先の言葉は口からうまく出てこなかった。



彼の目を見てしまったから














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