あのあと王宮に入ってから約1時間、こっぴどく怒られた私達は部屋に戻っていた。
アイリウスは急いで王の間へ向かい、世界へ私達のことを発表する準備を始めた。
各種族の王達は、一度領地へと帰りアイリウスからの連絡を待つことになったので、今ここには私とイア、フランテにラギールがいた。
「全く……まぁ、もういいか。」
「ごめんね?フランテ叔母様。」
私は記憶がもどったため、前の呼び方に自然と戻っていっていた。
「というか、父上は遅くないですか?」
「まぁ、仕方が無いだろう。世界中に本当のことを話さなければいけないんだ。」
「焦らなくて大丈夫だよ、ラギール。きっとそろそろよ。ね、イア?」
「うん、そうだけど……父上に話しに行かないか?二人のこと。」
イアは優しく私に言った。
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