「イア、寝てたんじゃなかった?」







そう私が言うと、イアは何度か首を横にちいさく振った。






「そのあとさ。よく思い出してごらん?」






あのあと私は確か……


一緒に寝ちゃって……




そういえば私が起きたあとイアがおきてきてそれでファーストキスを奪われた気がする






「イア!私のファーストキス奪ったでしょ!?」







今になって思い出したことで、沸々と羞恥心が込み上げてくる。



きっと私の顔は真っ赤になっているだろう。




「ははっごめんごめん。でもそれが俺の答えだよ。」






「え………?」







「俺は最初、結衣がシルヴィアだと思わなかった。凄く美しく大人に成長していたから。」








「そうだったの?」






「ああ。魔界は外見の成長は五十年周期だし、フランテの外見になると五百年周期に変わるんだ。だから人間界でのシルヴィアの様子には驚いた。それと……















一目惚れした」