ガチャ





キィィ……












扉を開けて入ってきたのは美しい彼女だった。



腰までのびた、私が生れつきもつダークブラウンのかみと同じ色でいて本当に一本一本が風になびくような髪


私と同じ色

黒に近い暗いバタースコッチをした瞳





大人びた風貌は、確かにニアだった










しかし、違った




何が違ったか?

全てだ





服装はひらひらとフリルのついたピンクのドレス


リボンも胸元についている


髪はポニーテールの高さでゆってあり、かみどめが飾ってあった。




片手は大きなふかふかのうさぎの人形をもち、トロンとした目で下を向いていた。







「かあ、さま………?」










私は信じられなかった。




あれが





自分の母だなんて












その時、ニアが顔を上げた……