あれから長い時が経ち、外が太陽に照らされはじめたちょうどその頃。
私達は王都へと入る関門に差し掛かっていた。
前にも三台の馬車が並んでいて、身分証明書がどーたらでなかなか進めないでいるらしい。
「遅い………」
ラギールが呟く。
あれから話しが尽きてしまい、もう一度寝たのだが、三人共眠ることが出来ずに此処まできた。
「結構時間とるんだなぁ」
リナが大きくため息をつきながら言う。
我慢強い彼等が愚痴を言うのも当たり前に思える程長い時間が経っている。
約30分程だろうか?
気になるのは私達ではなく…
バンッ
『いつまで待たせるつもりだ!!』
やっぱり………
叫んだのはフランテだ。
彼女に初めてあった時はおしとやかで厳格な人だと思ったものだが、これだけ一緒にいると性格がわかってくるものだ………
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