「高いとこダメだった?」





私は彼に抱き抱えられていた












「天使様はもうすぐつくよ。あいつは催眠術を取得している。君の友達がかかってたってわけ」




梨花が……










親友なのに


大切な人のはずなのに




今はイアのほうが








−大切だ−







「ねぇどこに隠れるの?」



「魔界さ」



月に光る彼の姿は


星達よりも美しく輝いていた