「お初にお目にかかります、フランテ様。」
その言葉を聞き私も膝をつこうとすると、カリウスの腕に止められてしまった。
「カリウス王子…いや、今は王だったな。初めてではないだろう。私の誕生日に祝に来てくれただろうが。」
「覚えていて下さったのですか?」
カリウスは目を丸くしている。
「シルヴィア様、ご無事で何よりです。」
「あっ…ありがとうございます。あの……フランテさんさえよければ膝をつくのは辞めてください。」
「私はかまわないさ。」
「はあ」
そして皆が顔を上げるとどうじに、誰かが私に飛びついた。
「うわぁ!」
支えた白い腕の先には…
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