四人の種類の違う羽が空に羽ばたく。


ラギールとフロウは天使のはね



フランテさんは種族の違う二つの羽を





私は……基本的に好きな妖精の羽を。




すれ違う人達は皆こちらを見て不思議そうにするが、あまり気にした様子を見せずにとおりすぎていく。




深くローブを被っているためか、フランテの正体に気づくものもいない。







「もうすぐだ。ほら!あそこに見えるだろう?」






フロウが指差す先には、大きな町があった。



王都ほどではないが美しい。





始めてみる悪魔の領土は、考えていたものとはだいぶちがって、花が多いようだ。






「うまくいってると良いんだけど…………」




「大丈夫さ。」