しかし、こんなことを頼んで受け入れてくれるのは彼女くらいしかいないだろう。






私は頼むことに決めた。

きっとイアのためなら来てくれるだろう。



「悪魔の王はそんなにイアのことが嫌いなの?」



「うーん……魔界王のことを信頼している証だから何も言えないけど、そうなるかなぁ。」



「私、フランテさんを連れて来ます。そしたら悪魔の領土へ向かいます。」








…………









少しの間沈黙が流れる。