「シルヴィア?」



「え?あっごめん……」



「今日は朝からぼーっとしてるね。どうかした?」




イアの声で私は現実に引き戻された。




「別に何でもない。それより!皆来たんじゃない?」



先に見えるのは五人の黒い影だった。



「そうかも」



イアはそういうと大きく手を振った。




あちらも気付いたらしく、小走りでかけてくる。






しかし……


どこかおかしい



どこと無く様子が変なのだ。



いつもは制服を脱いでシャツに黒っぽい紺のパンツの姿なのだが、しっかり制服を着ている。








「イア、なんか変じゃない……?」


「だよな……」







そのときだった


軽快な何人かの足音が後ろから聞こえてきたのだ。




私達は恐る恐る後ろ振り向いた