お腹がいっぱいになり、また閉じそうになる瞼をこじ開けて
兵士達と待ち合わせした場所へと向かう。
そこは中央公園のはしにある森のなかだった。
あまりにも大人数のため、少し人数を減らしてきてくれと頼んだが
きっと減らしても五人は残るだろう。
もっと多い可能性もある。
あまり目だって足止めをくらうことになっても困る。
「イア、確かここの辺りだっよね?」
「うん。」
まだ兵士達は来ていないようだった。
「なんか寒いね。」
「今はちょうど冬だから。」
「この世界にも季節があるんだね……」
今日の寒さはあの日
イアと出会った日に似ていた。
あの運命の日
あの日があったから
今日私は愛しい人とここに立っている事ができる。
できる事なら安全で楽しい日々が過ごせるところで会いたかった。
兄弟なんて関係じゃなくて
私が彼について来たのも、きっと自覚していなかっただけで好きになっていたんだろう。
この思いは変わらないだろう。
何年たっても
何十年たっても
何百年たっても
きっと
私の命が尽きるまで……
私は彼を
イアを愛しつづける
.