いつも気さくな彼等に、私は助けられてきた。
そんな身近で中のいい人達なのに、今日はやけに緊張していた。
いつもとは勝手が違うのだ。
………実はあの舞踏会には貴族が沢山参加していた。
フロウ自身が貴族だから当たり前かもしれないが、驚く事に、王の側近までもがきていた。
しかもその側近というのが私がダンスの相手を断った彼だったのだ。
「奥様、今日は……」
いきなりフロウの母にたいして呼び方を変えた私に、二人の笑い声が降ってきた。
「そんなに緊張しなくてもいいんですよ。」
今日は私の羽の話しを聞いた王から宮殿への誘いがきたのだ。
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