ガラ__


「はい、席ついてー。今日は学祭のことについて決めるからね。何したいとか考えておいてね。」


新学期が始まって2週間が経過したころ。


「もう学祭か。こんな早かったっけ。」


「準備とかあるもんね。」


学校内は学祭一色に染まろうとしている。


朝のHRにて、望月先生がそう連絡すれば、教室はおー、とざわめく。


次の瞬間には、あれしたいこれしたいとがやがや騒がしくなる。


「そういえば、杏子は去年いなかったんだもんね。」


「そうなの!!準備ばっかり頑張って、肝心の本祭に出れなかったんだよ!!」


もう過ぎたことだろ、と言われればそれまでだけれども。


未だに後悔してることの1つなのです。


今年こそは・・・・・・今年こそは!!


憧れの学校祭を満喫したいのですっ!!


ガッツポーズをして決意を固めていると、珠樹に笑われてしまった。


・・・・・珠樹さん。


これは、あたしにとって死活問題なのですよ。


なんてね。