「・・ああーーーーーーーー!!!!!!!!」
「朝からうるさい。どうしたの。」
学校に着いてすぐ、鞄を整理しつつ絶叫したあたしに、珠樹が冷たい目を向ける。
「・・・しゅ、宿題・・。」
「宿題?昨日出てないよ。」
「違くて・・・・、ほら、あの・・・。」
「なに。落ち着いて。」
カタカタと震えだしたあたしに、珠樹が向けた視線は、もはや憐みの目だ。
「え、英語の・・・宿題・・・。」
「・・・・もしかして。」
そう、そのもしかしてですよ珠樹さん。
あたしは、どうやらやらかしてしまったみたいです。
「春市先生にもらったプリント、1枚も手つけてない・・・っ!!」
「ハァ。やると思ったけど。」
絶望的な表情を浮かべるあたしとは対照的に、嘲笑的な表情の珠樹。
これ、絶対怒られるよね!?
不機嫌とかそういう次元じゃ済まなさそうだよね!?
・・・どうしようどうしようどうしよう。
「落ち着いてって。今からやれば?」
「・・間に合わない。」
こんなに分厚いの、今日明日じゃ終わらないよ!?
なんたって、テストは明後日からなんだから。