そして彼は最後にもう一度笑って、

『…じゃーな、リツ』


そう言って私のもとから去って行き、スッと神社へと消えて行った。


「…ーーーっ!」


大きな声で彼の名前を呼ぶ。
何度も、何度も何度も。

だけどもう見えなくなった彼の姿が
もう一度現れることはなかった。




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