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『……リツ、リツ起きて』


そう言って私の体を優しく揺する。
階段に二人で腰掛けたまま、私は寝てしまったようだ。


私は目を擦りながら、もう時間?と彼に聞く。

『うん…ごめん、帰らなきゃ』


そう寂しそうに言う彼に、すごく心が締め付けられた。
なんだかもう会えなくなるんじゃないかって、そんな不安に駆られる。