そのまま歩き続けると、少しだけ拓けた場所へ着いた。 目の前にある階段を登ると、さっきの神社とは違う神社があった。 誘われるようにして近づいていく。 すると見覚えのある置物やお賽銭箱、 小さな神社が建っていた。 「…っ、ここって…」 私がそう声を漏らすと、一瞬だけ 風が強く吹き抜けた気がした。