もう一度、空を見上げる。


雲ひとつなかった空に、花火の煙であろう。少しばかり雲がかっていた。

未だに花火が上がり続けている空。




少し大きな花火が上がって。
そして、少し間が空いて。







ヒューー


ドーーーン






一番、大きな、綺麗な花火が上がって、そして散っていった。



コウが、私の気持ちに答えたくれたんじゃないか。そう感じて、私はまた、涙を流した。


まだ花火の余韻で明るさが残った空に、最後に見たコウの笑顔が見えた気がした。






コウ、待っててね。がんばるからね、あなたのこと、思い出して、がんばるから。
絶対、絶対、幸せになって、会いに行くからー…。








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