「だから…
また、しばらくばいばいだな」








彼はニコッと笑って、一粒の涙を流した。




そしてゆっくりと、私から離れて階段を登って行く。


「ま、待って!」

待って、まだ、行かないで…っ


私のその言葉に、彼は立ち止まる。